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何流と倚らで真理を辿るのみ
  耳で視るまで松風のとも
(初代 新沼椿渓先生 作)
本会茶道の概要

ご紹介

何流とよらで真理をたどるのみ
    耳でみるまで松風のとも (初代 新沼椿渓先生 作)

大らかな茶道の大道をこの歌に残された初代新沼椿渓先生の御心をついで、大日本茶道協会は昭和25年5月1日に会長初代松平俊子、理事長初代渡辺仙玉、副理事長山本渓雲等により設立されました。

そして昭和30年11月23日 上野公園博物館において大日本茶道協会第1回大会が開催され、流儀にこだわらない真の日本の茶道を広めていくことを広く内外に宣言しました。

以降、一服の茶をもって和敬を顕現する茶道本来の精神を広めるべく様々な活動をしております。
舞台での立礼点前 客振 初代松平俊子会長 点前 初代渡辺仙玉理事長

趣意書

従来茶道については一般に一部の閑人、また好事家の習い事のように誤解され、又一方では名器珍宝を用いて道具にのみ重点を置き、心身一如の鍛練が忘れられている為、茶道とは窮屈で近づき難いもの、日常生活とは凡そ縁遠きもののように考えられております。

大日本茶道協会はいたずらに流儀や形式に捉われることなく、家元制度の因習から脱却し、日本人として誰しもが心得おくべき作法の根本たる茶道を最も現代の生活様式に適応性をもたせ、本会特有の指導法をもってその育成にあたり、わずかなりとも日本文化の日本文化の向上に貢献することを念じてやまないものであります。

本会茶道の特長

一、丹田と気合を重んじ、心身一如鍛練法を以て美しい容姿と誠の心を磨いてまいります。

二、道具にこだわらず、捉われず、すべての物を修行の師とし、扱いによって尊く生かしてまいります。

三、古来の濃茶飲みまわしや遊びごとを排し、生活に直結した清純簡素な風格を養います。

四、因習に捉われた流儀茶から脱し、天地の心を心とした自由で大らかな茶道の完成に邁進いたして居ります。

五、本会の立礼(りつれい)点前は現代の生活様式に適応し、「一服の茶をもって万国の人と和をなす」事を理想としたものであります。

名称の由来

大日本茶道協会の名称は、初代新沼椿渓先生が常々おっしゃった「日本の茶道は流派にこだわらず、真理をもととしてこれを究めてゆくのでなければならない」との教えと、日本文化特性を発揮して広く世界の文化に貢献していきたい、という願いを会名の中に明示したものです。
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